ななめの目

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エホバの証人と子供時代の話4-あなたは教師と生徒の魂をかけた戦いを見たことがありますか?

早いもので9月も終盤、今年もあと3か月でおしまいですね。

おしまいと言えばハルマゲドン。

ハルマゲドンと言えばエホバの証人ですね。

それでは誰も期待していないエホバの証人の話(実話)、第4話をお届けします。

 念のため、今までのお話はこれです。

www.nanamenome.com

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あなたは、給食は好きでしたか?

私はなんでも食べられる方でしたので割と好きでした。

でも嫌いなものがたくさんある子は、とてもかわいそうでした。

なにせ、昔は「食べ残しは許さない」という方針の教師が多かったのです。

 

今はアレルギーとか、子供の権利とか、親がうるさいとか、色々あって、嫌いなものを無理に子供に食べさせるようなことは無くなりました。

本当に良い時代になりましたね。

 

ところで、エホバの証人にはたくさんの戒律があります。

有名なところでは、「輸血はダメ」というやつですね。

昔は輸血拒否でエホバの証人の子供が亡くなって事件になり、マスコミに大きく取り上げられたこともありました。

あとは格闘技はダメというのもあります。

高校の授業で柔道や剣道が始まると、エホバの証人の子供たちは見学を余儀なくされ、成績は1とか2になってしまうのです。

 

私が小学5年生の時、クラスには私以外にもう一人、エホバの証人の子がいました。

私は母親だけがエホバの証人でしたが、その子は両親、弟もエホバの証人というサラブレッドでした。

そのような環境で育ったわけですから、当然その子自身も熱心な信者です。

仮にその子をS.T.くんと呼びます。

 

当時、給食には「クジラの肉の竜田揚げ」が出ることがありました。

エホバの証人は、輸血拒否問題にも代表されるように、「人や動物の血液を体内に入れてはいけない」という厳しい戒律があります。

そして、当時、クジラの肉は血液を含んでいるので食べてはいけないと言われていたのです。

なぜか牛や豚、鶏の肉は良いのです。

肉なら、大なり小なり血液成分を含むと思いますが、そのあたりはよく理解できません。とにかくそういう戒律だったのです。

 

そして、クジラの肉の竜田揚げが給食に出される日が来ます。

私は平然と食べていました。

だって、私はエホバのことを信じていなかったから。

それに母親は、なんだかんだ言って自分のことだけで精いっぱいで、子供には無関心なので、給食の献立なんかチェックしていないし、バレない自信もありました。

 

ところが、同じクラスだったエホバの証人の子、S.T.くん。

S.T.くんは絶対にクジラの肉を食べることはできません。

だって、それを食べてしまったら、もう彼には帰る家が無いのです。

 

S.T.くんは「殺されても戒律を破ってはいけない」と、親から言われているのですから。

そして、本人もそう思っています。

実際に輸血拒否で子供が死んでも、彼らは後悔しません。

鋼の信仰を持っている人ばかりです。

 

しかし、先生の方も引き下がることはできません。

だって、普段から「自分の生徒で給食を残した奴は一人もいない」と豪語していたのですから。

 

静かに鳴らされる戦いのゴング

そして昼休み終盤、静かにゴングが鳴ります。

一人だけ食べ終わらない給食。

始まる全体清掃。

先生はS.T.くんの前に椅子を移動させて、じっくりと腰を据え、説得に入ります。

 

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S.T.くんはひたすら「エホバの教えで食べられません」と小さな声で言い続けます。

先生は先生で、宗教の中身など議論できませんから、ひたすら「食べ物というのはお百姓さんや漁師さんが苦労して苦労して取ってきたものだ」と食べ物の大切さを説きます。

S.T.くんにすれば、漁師さんが命がけで取ったクジラだろうが、たまたま浜辺に打ち上げられたクジラだろうが、関係無いのです。

全く議論は成立しません。

そしてお互いに生活とプライドがかかっていますから、絶対に折れることもできません。

掃除の時間も終わりに近づき、5時間目が始まる時間になると、S.T.くんは給食を持って先生とどこかへ消えていきます。

 

S.T.くんがどこへ連れられて行かれたのかはわかりません。

でも、5時間目の授業にS.T.くんの姿はありませんでした。

(もちろん翌日は元気に登校していましたが)

翌日の晴れやかな顔を見るに、多分最後まで食べずに抵抗したのでしょう。 

 

という、子供時代の思い出でした。

ちなみにS.T.くんは今でも立派にエホバの証人を続け、母に聞いた話によると、今では「長老」という、エホバの証人の組織の中でちょっと偉い身分になっているとか。

あの時頑張ってよかったね・・・多分・・・。

 

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