コンビニ、本当に多くなりましたね。
そこら中にあります。
もうそれ以上作らなくていいだろうと思うほどコンビニが過密な場所に、さらにコンビニを作ってきます。
元からあったコンビニはさぞ困ることでしょう。
でもそれはコンビニのドミナント戦略なんです。
その地域を支配して、ほかのチェーンを排除しようとしているんですね。
でも、店を経営している一店一店にオーナーさんがいます。
オーナーさんからすれば、近所に同じ系列の店を作られたらたまったものではありません。
コンビニのオーナーは経営者です。
しかし、経営者でありながら、自分の裁量で決められることはほとんどありません。
ここがコンビニ経営の問題点だと私は思います。
24時間の開店。
店に並べる商品。
商品の値段。
サービスの内容。
店の配置。
ほとんどが細かく本部から指示されます。
勝手に店を閉めたら違約金を請求される可能性があります。
最近、近所にコンビニができました。
歩いてすぐの場所なのでとても便利です。
オーナー夫妻の顔もすぐに覚えました。
だってオーナー夫妻、いつも店にいるんです。
夕方6時くらいに店に行きます。
オーナー夫妻が二人で店番をしています。
翌朝、9時くらいに店に行きます。
オーナーの奥さんがコンビニの裏で煙草を吸いながら休憩しています。
店にはオーナーが一人。
その日の昼、さすがにアルバイトがいます。
でも、夕方にはまたオーナー夫妻が入ってます。
ほぼ毎日、夕方から朝にかけて店にいるように見えます。
どんだけ店におるねん!
店ができたばかりで、深夜のアルバイトが集まらないのかもしれません。
もしくは、最初のうちは店の運営を覚えるために、あえてたくさん働いているのかもしれません。
でも、働きすぎでしょう。
オーナーはどう見ても50代後半。
毎日の徹夜が平気という歳でもなさそうです。
オーナーのことが心配で心配で夜も7時間しか眠れません。
店が閉まったらとても不便になりますから。
休日は私が深夜バイトに入ろうかと思うくらいです。
コンビニ経営の恐ろしさはこのブログにまとめられています。
本当に恐ろしいです。
全部が全部そうではないでしょうけれど、これを読む限り、よほど精神的に強くて、商才のある人でないと難しいと感じました。
オーナーなのに、店の運営にほとんど裁量が無い。
本部が損をしないように配慮された契約書になっていることが問題だと思います。
その代表に「コンビニ会計」と言われる特殊な会計方法があります。
簡単に言うと、コンビニのお弁当やおにぎりなどの利益はオーナーと本部で分け合うことになりますが、その利益計算は
売上-原価(売れた分と廃棄分の合計)=利益
ではなく、
売上ー原価(売れた分のみ)=利益(ここから何割かを本部へ献上)
だと言うのです。
あれ?じゃあ廃棄分の原価は誰が負担するの?
もちろんコンビニオーナーです。
オーナーは特殊な計算で割増された利益を本部に納め、自分の取り分から廃棄した原価を差し引くことになるので、黒字だった計算が赤字になる場合もあります。
本部のリスクや負担を最小限に抑えたコンビニのシステム。
考えた人は本当にすごいです。
でも、泣く泣く店をたたんだオーナーの怨念を集めていそうで怖いです。