ななめの目

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記念切手の価値暴落と仮想通貨の暴騰/切手が値上がりすることは多分もう無い

今日、持っていた記念切手を久しぶりに使いました。

切手って最近使いませんよね。

本当に使わないです。

 

うちの父親は貧乏なくせに記念切手を集めるのが趣味だったので、父親の唯一の財産として、我が家には記念切手がたくさんあります。

多くは昭和50年代の記念切手です。

ほとんどがシートなので、単純な額面で2~3万円分くらいはあるでしょうか。

中には「見返り美人」という非常に価値のある切手もあります。

1948年、今から70年前、戦後間もないころに発行された切手で、30年くらい前には額面5円の切手が、2万円くらいで取引されていました。

その頃買った父は、今で2万円するのだから、将来はもっと値上がりするだろうと思っていたようです。

それから30年が経った今、「見返り美人」の価値は約3000円程度と言われています。

 古くなればより値上がりすると見込んでいたのが、逆に値下がりしてしまっているのです。

 

見返り美人だけではありません。

その頃700円で買った「まりつき」の切手も今は50円くらいの価値しかありません。

そしてその頃、記念切手は少しでも古くなれば額面の倍くらいの金額で取引されていましたが、昭和50年代の記念切手を今現金に替えようと思うと、ほぼすべてが額面割れです。

額面の7割とか8割にしかなりません。

 

現金に変えるくらいなら、郵便料金の支払いに当てた方が良いと言われます。

本当に高い内に売っておけばよかったと後悔しています。

でも私のように額面で2~3万円分、一番価値のある時で換算しても5~6万円相当程度しかもっていない人間はまだマシです。

1980年代頃まで続いた切手ブームの時には、それこそ数百万円単位で切手に投資していた人が山のようにいます。

その方々達は今、泣く泣く当時のお宝をヤフオクで放出しています。

例えば、当時バラ1枚で3万円近く、きれいな5枚シートなら20万円以上した「月に雁」も、今は5枚シートで1万円台でも入札があるかどうかです。

試しにヤフオクで検索してみてください。

当時のブームを知る私は、価値が上がると思って今まで所有していた人の無念を思うと気の毒でなりません。

 

この先もう一度切手ブームが来て価値が出るか、それともさらに価値が下がるか、まあ下がる方が99%でしょうね。

なぜなら、この先価値観はどんどん多様化することが間違いないからです。

 もっとも1000年後くらいならまた違うかもしれませんが。

 

記念切手の価値が低下したのは郵便の衰退と価値の多様化

あなたは最近郵便を使いましたか?

郵便物を受け取ることは確かにあります。

ダイレクトメール、生命保険の案内、選挙の案内とか。

でも自分ではほとんど使うことが無くなりましたね。

だって、メールとか、SNSとか、連絡手段が増えすぎました。

荷物だって、ヤマトの宅急便を使います。

まだ、メールがなくて、手紙のやり取りが盛んだったころ、切手の価値は確かにまだありました。

その頃は、通信販売で買い物をするときに切手で支払うことができたんです。

切手=お金と言っても過言ではありませんでした。

郵便局が切手の価値を保証してくれましたから。

しかし、郵便を使うことが少なくなり、そもそも郵便局でお金を使うことが減り、切手をお金として消費する道が少なくなった今、切手の価値の象徴である「記念切手」も、その価値を失ってしまいました。

 

記念切手の価値が低くなったのはそれだけではありません。

価値の多様化です。

今は娯楽が増えすぎました。

そしてマニアとして収集する対象も昔とは比べ物にならないくらい多くなっています。

なにも記念切手じゃなくても、もっと面白いこと、もっと集めて楽しいものが増えすぎたのです。

記念切手の印刷は美しく、インターネットも無く、デジカメも無かった時代には、きれいな絵柄の付いた小さな紙片には、人を惹きつける魅力が確かにありました。

切手には、ある種の芸術作品としての価値があったのです。

しかし、デジカメが普及し、目を見張るようなきれいな写真や画像がインターネットで簡単に見られるようになった今、記念切手の絵に魅力を感じる人は少なくなりました。

それに、郵便局が自分の好きな写真などを切手にできるオリジナル切手作成サービスを始めたのも、記念切手の価値下落に拍車をかけたように思います。 

 

価値を保証する「郵便システムの衰退」、そして、価値の多様化と技術の進歩による「切手その物の魅力の相対的な下落」、その二つが記念切手の価値を暴落させる結果になりました。

そういえばテレホンカードも同じですね。

 

仮想通貨はどうして暴騰するのか

ビットコインなどの仮想通貨が暴騰しています。

しかし、そもそもお金というのは何でしょうか?

お金はただの紙ですよね。

誰がなんと言おうと、どこからどう見たって、ただの紙切れです。

その紙切れに価値を吹き込んでいるのは国と私たち国民です。

国が「これは価値があるものだ」と国民に言い、それを国民が信じるから価値があるのです。

国民が「いや、そんな紙切れよりも自分たちで作った特殊な石で買い物をしよう。そうすれば税金もかからない」と国民全員で合意すれば、それがお金になります。

お金と言うのはただの価値の「象徴」なので「これがお金だ」とみんなが合意すれば、明日からそれがお金になります。

どんな人であっても、天皇の長男として生まれたら次の天皇になるのと同じです。

みんなが「この人が天皇だ」と合意した人が天皇であり、国民の象徴なのです。

 

だからと言って、みんなが思い思いの物を好き勝手にお金として使ったら、秩序が乱れますし、なにより税金がうまく回収できません。

だから国は、「この国のお金は、国が発行するこの紙です」と決めるわけです。

それをみんなが合意するからお金になるわけです。

 

一方仮想通貨はどうでしょうか?

「これがお金だ」と保証してくれる権威はどこにもありません。

我々一人ひとりの「合意」だけで成り立っている「価値」なのです。

ところが、仮想通貨の一つであるビットコイン、その価値は当初1BTC=0.07円程度だったのが、60万円以上になっています。約1000万倍です。

恐ろしいほどの値上がりです。

 

どうしてそんなことになったのでしょうか?

 

インターネットで世界がつながり、色々な物の価値が平準化してきています。

そして、世の中の変化が大きくなり、今まで価値のあった物に価値が無くなり、価値が無かった物に価値が出てくる現象をたくさん見るようになりました。

何の後ろ盾も無い仮想通貨に「価値があってもいいんじゃないの」と人々が受け入れられるように常識が変わってきたのです。

そして何よりも「ブロックチェーン」という強固な仕組みにより、人々の「合意」が強固に安心して固められるようになったのです。

国が保証するお金なら偽札の流通を国が防いでくれます。

しかし、自分たちで作った石のお金は偽物の流通を防いでくれる人がいません。

ところが、ブロックチェーンはそんな心配をしなくてよいくらい、強固なシステムで仮想通貨の安全性を守ってくれています。

何の保証も無い個人間の「価値の合意」が、安心してできるようになったのです。

そうなれば、国の保証する「価値」と大差なくなります。

むしろ、国に管理されない分、色々な面で有利になります。

 

そのあたりが、仮想通貨暴騰の理由かと。

価値観の多様化で価値が無くなった記念切手と、価値観の多様化で逆に価値が認められた仮想通貨。

技術の進歩で衰退した郵便事業とその象徴である切手。一方で技術の進歩による安心感で価値を上げた仮想通貨。

 

対照的ですね。

 

ビットコイン買っておけばよかった・・・。

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